A-41 超痛がる人への施術

質問
まれにですが、超痛がる人、どこを押しても、ぐいぐい押してるわけではなく、リフレパシーの流儀に則って安定持続圧を行うのですが、、、
少しの圧でも、超痛がる人に対しては、どう施術すべきなんでしょう?
大多数の方には非常に良い評判ですが、
一部の超痛がりさんには
どうすべきか悩んでおります。。。

 

回答
痛がり屋さん、確かにいますよね。皮膚刺激に対して異常に過敏な方、経絡的には三焦経に問題がある人が多いようです。


さて、施術というのものは「無理にガマンさせて何がなんでも流儀を貫く」というものではありません。
大田晋斎も「人は活物にして療治は活技なれば一方に拘泥すべからず」と述べているように、ある種、臨機応変さも必要です。


ただ、あまり甘ちょろい施術であっても効かないことは確かですから、ここにその加減というか、塩梅といいますか、難しいところがあるわけですね。
そういう方は鋭い刺激に、より痛みを感じやすいわけですから、圧面積を広くとって、相手に皮膚刺激をあまり与えないようにします。


例えば、親指の指頭で痛がるならば、指腹にしてみるとか、それでも痛みがあるなら、手掌豆状骨を使うとか、それでも痛がるなら手の平で圧迫するとか・・・


要は、クラアントに聞きながら、心地良い圧を感じる面積を見出していくわけです。ここでクライアントに聞くのは恥でも何でもありません。基本的に整体施術というのはクライアントと術者の共同作業ですから。
施術者の独り善がりよりも余程、良心的というもの。

 

私自身の対処法はやはり豆状骨近辺を使って鋭さを削いで施術することが多いですね。
圧が浸透しないんじゃ意味がありません。浸透しつつ、かつ鋭さがない、というギリギリの妥協点を探っていきます。
圧面積、体重のかけ方、この二つの要素を変化させつつ、それを見いだすことができればThat's all rightと相成るわけです。


これはこれで中々楽しい作業ですよ。


で、痛いという不快な施術でなければ、継続してくれる可能性が高いですよね。
すると、皮膚過敏が段々取れてきて、正常に近づくというものです。
皮膚過敏は警戒反応でもあり、極端にいうと未病の一つでもありますから、そういう方の施術を継続させる意義は深いと理解して下さい。